ある受講生さんと、お亡くなりになったご主人との、時空を超えた愛と命の話を
彼女のように、大切な人を亡くされた方、大切な人に何もできなかったと、自分への罪悪感を抱えている方
そして今、介護などで悩んでいる方、心身ともに疲れきって苦しんでいる方へ
誰かの心の癒しになればと、お二人からお話をいただいたので、綴っていきたいと思っています。
(このお話は、全て、ご本人のご了解をいただいてアップしております)
ぜひ、よかったら、まずは、こちらからご覧ください。
愛と命は、時空を超える ①
【 指輪に込められた誓い 】愛と命は、時空を超える ②
ご主人の葬儀も終わって、少しずつ 日々の暮らしへと 移行していく中で、
彼女の心の奥底にあった ある思いが どんどん膨らんで 大きくなっていったものがありました。
それは
自分のせいで、夫の命が 短くなってしまったのではないか
次から次へと溢れ出す 後悔と罪悪感で 苛まれそうになる 彼女の心を、亡くなったご主人は知っていたようなのです。
「仕事人間」だったと 彼女が言うご主人は、 出張で家を空けることも多く、まさに仕事一色の人生だったのだそう。
そんなご主人が、彼女に言っていたことが
「私と息子を、食べさせるために、お前たちを養うために 頑張っている」って
そして何より、私に(仕事を頑張ることで)「すごい!と言われたい」と 言っていたんです。
そんな仕事一筋のご主人だったから、会社の中でも 出世街道に乗っていたこともあったけれど
ここ10年くらいは、いつも家の中でも しかめっ面だったのだとか。
けれど 振り返ってみれば、結婚した頃のご主人の写真を見てみると、笑顔がとても多かった
それは、自分たちを養うために、彼に苦労ばかりをさせていたせいで 笑顔を失っていったんじゃないかと。
そして 数年前、彼女のご両親とも、 一緒に暮らそうと家を建てることを ご主人が提案したことを受けて
自分や 自分の家族を背負なければ、こんなにもガムシャラに働く必要もなく、こんなことには ならなかったんじゃないか
もっと 彼は長生きができたんじゃないか、もっと一緒に暮らすことができたのではないかと 苦しむことになった。
さらに、彼の闘病中に、もっと 自分がしてあげられたことはなかったのか、もっと 何かできたのではないだろうか。
そして、自分が彼に生きていてほしいと願ったことから 「もっと、頑張って!」と、一緒に戦っていたことこそが
実は、痛みとすでに戦っている人に対して、さらに 無理を強いることになっていたのではないだろうかと。
わたしは 彼を幸せにしてあげられたのだろうか
夫は本当に、自分と結婚をして幸せだったのだろうか と 自分を責めてしまいます
そんなことを ずっと考え続ける日々を送ることになったのです。
ところで、私の母が、長年 実母を介護していたこと、また 義父のガンの闘病に 寄り添っていた、主人や義母を間近で見てきて
彼女と同じように、大切な人だからこそ どれだけ手を尽くしたとしても、もっと 自分がしてあげられることはなかったのかと
やはり、後悔しない寄り添い方と言うものは、もしかしたら 難しいものなのかもしれないと 感じていることがあります。
それでも、介護する側が 、相手を大切に思うばかりに、自分の生活をなくしてしまうことや
無理をしすぎることから、自分の心身を壊してしまうことになれば、 介護を続けることもできなくなってしまうこと
また、介護される側も、その段階では、自分の痛みや 先の恐れで そんな心の余裕などは持てないことや
もう、気づくことができない状態にあるかもしれないけれど 、大切な人に 無理をさせるようになることも
どちらの側も 自分の心身の限界や、相手への深い思いや罪悪感の間で 悩むものなのかもしれない と 感じることもありました。
そして、私の祖母が亡くなったのは、数年間の自宅での介護生活の中で 入院した、その退院となるはずの朝のこと
祖母の容体は安定していたそうで、あと3時間後には退院と言う時に、まるで眠ったかのように 息を引き取ったのだそう。
その時、祖母と繋がったような感覚になったことがあって
「あ、おばあちゃんは、自分で選んで 決めたんだな。 もう、これ以上、お母さんを大変にしたくないって。」
自分の命の時間の終わりの時を 自分で決めたんじゃないかと、体感したことがあったのです。
それは、彼女のご主人が、「もう、行くね」と、言った後に、すーっと 息を引き取ったと言うように
私たちは もしかしたら 自分の死の瞬間ですら、どこか 自分で 選択をしているものなのかもしれない
もし、そうだとしたら残されたものにできることは、何もできなかったと 罪悪感を抱えて生きることではなく
命は有限だからこそ 「生きていてよかった」と思えるような、自分らしい人生を生きること
そのことが、天国にもいる大切な人に対しても、一番できることなのではないか とも 思ったりもするのです。
さらに、豊かさ、お金に関しては、実は同じ時期、我が家にも同じようなストーリーがあったのです。
息子が9月から、アメリカの私立の大学に行くことになって、思っていた以上の金額が かかることがわかって
それでも、親として 息子の願いを どうにか叶えてやりたいと、夫婦で話し合いをした時に 主人が言ったこと
本当に、親として 最後まで 学費を出し続けるって 責任は重大だけれど...
それで、あいつが 本当にいい人生だったって 思えることに 繋がるんだったら、まあ 頑張るしかないか。
それに... そう思える 存在がいることが、とても幸せなことなんだよなあ。
彼女のご主人と同じように 家では昔とは違ってしかめっ面も多く それだけ昔とは 背負うものも大きいのだろうけれど
そう言った主人の顔は、結婚当時とはもちろん違うけれど、覚悟を決めた時に見せる いい顔にだったなあとも思ったもの。
そして、私自身も、愛する息子、その後にも続く 娘の将来のためにも、主人ひとりだけに重荷を背負わせたくないと
「よし、仕事、もっと頑張ろう!」って、自分の中で グッと肚が座った、スイッチが入ったのを感じたのです。
昔は、そう思えなかったけれど、自分が親になり、背負うものができて気づいたのが お金って、愛 だってこと
心理占星学でも、お金と愛は、どちらも自分の喜びを表す金星が支配するように
自分の命の時間を使って、プレッシャーに負けそうになったり、家族には見せられないような悔しい思いをしたとしても
愛するものが幸せであるために 必要になるお金を稼ぐと言うことは 自分の喜びでもあり 愛なんだなと。
5月12日のご主人からのメッセージ
誰かの笑顔や、幸せを 支えることに命を使うのは 自分の夢を叶えることと 同じぐらい幸せで、尊いこと
家族を養うことって、ある意味では、一つの責任のようなものだとも思う。
責任って重いもの、縛り付けられるようなもの、嫌なもの のように感じてしまうけれど、それだけじゃない
責任を担うからこそ、自分が大切なものを、自分が愛するものを 自分の力で主体的に 守ることができる
愛するもののために、自分の命を使うことができるのは、自分の命が尊いことだと、自分に誇れることなんだとも思う。
そしてまた、私たちが真に大人へと成熟した時に、発揮することができる力になると言われる
心理占星学で言われる 私たちの心の心理機能の1つである土星には、「責任」と言う言葉があって
この土星は、結婚や人間関係を表す 天秤座にある時に、一番 いい形でその力を発揮するとも言われることも
この時、深く納得することとなったのです。
責任は 英語でいうと、RESPONSIBILITY Response=応答 ability=能力 であって、「約束をもってお返しをする」
自分に恩恵を与えてくれた人や、物に対する約束、何より自分自身に対する約束や けじめである そうで
自分と相手との約束を守るから、土星の意味でもある「信頼」と言う、強い絆で結ばれていくことにもなると思うのです。
そして、それは もしかしたら 夫婦・家族の関係で言えば 、あの日 あの時に 二人で誓いあった
「幸せな時も、困難な時も、富める時も、貧しき時も、病める時も、健やかなる時も
死がふたりを分かつまで愛し、慈しみ、貞節を守ることをここに誓います」
その約束を変わらずに いつまでも果たし続けることに、自分が責任を担うことを愛をもって選択し続けることも
大人になった 私たちだからこそ 築くことができる、愛するものに対する 愛の形なのではないかとも思うのです。
ちょうど、昨日の6月1日、通常の仕事にも戻った奥様に、ご主人からのメッセージが届きました。
6月1日 ご主人様からのメッセージ
君の瞳の中に 僕はどう映ってたのだろう? 最後まで誇り高き 大きな存在でありえただろうか?
愛するものを 自分の命の限り守り抜いた この人生に悔いはない そう言い切れる人生が 今、ここにある
愛する者を幸せにする 責任を担うことは 自分の生きるパワーでもあり 誇りでもある
罪の意識をもつのではなく 君のその笑顔が 僕の人生を幸せにしたことを 誇りに生きてほしいと願う
今も、そしてこれからも 変わらず共にあることを信じ 自分を生きる道を 信じて進んでほしいと願う
愛する者を幸せにする 責任を担うことは 「愛するもののために、自分がなんとかしないと」って言う 強い思いが
実は、自分の生きるパワーにもなって、相手の幸せを担える、自分自身を誇りに思うってことでもあるのだと思う
「仕事人間」だった というご主人の、葬儀の際には、たくさんのお花や、弔電にも囲まれて
男泣きに泣かれる方もいらっしゃったそうで、その姿に、息子さんも感じ入るものがあったそうなのだとか。
責任をもって、ここまで仕事を担ってきた彼が 築きあげてきたものは、決して 仕事だけではなかった。
けれどまた、それだけ 多くの方に信頼を得て、彼が仕事に打ち込むことができたのも
安心して家を任せることができた 妻がいたからこそ、彼のメッセージの中にもあったように
自分に向けられる 彼女のその笑顔が、彼の生きるパワーでもあり、彼女が 彼を幸せにしていたのだと思うのです。
彼女だけでなく、多くの夫婦関係のセッションから、男の人の愛の大きさに驚くことや、感動することがある。
その1つには、自分の愛するものを守るためには、昔から自らの命をかけて 戦いに出ていったように
仕事と言う 戦場に出て行って、愛する家族の幸せを守るために狩りをする、私たち女性とはまた違った愛がそこにある
そして、女性にだって、家族を守るために、同じような思いを持つものだと思うのです。
だから、私たち女性は、彼らと同じような何かをしなくてはいけない、相手に返さないと いけないと思うのではなく
そして 何も生み出していない自分は 価値がないと、自分に罪悪感や、劣等感を抱くのでもなく
男性の愛の形に気づき、感謝して受け取って、言葉や 態度として 形にして表現をすることが
彼の自分の生きる意味、存在する意味を確かなものにして、自分がその支えとなっていることに 気づくことかもしれない。
さよならが迎えに来ることを、最初からわかっていたとしたって
もう一回 もう一回 もう一回 もう一回 何度でも 君に逢いたい
めぐり逢えたことで こんなに世界が 美しく見えるなんて
想像さえもしていない 単純だって笑うかい? 君に 心からありがとうを言うよ
今年で、私も 結婚20周年となって、夫婦の歴史の中には、もちろん いいことも、嬉しいこともあったけれど
時には、辛く悲しく 分かり合えないことも、もうダメだと思ったことも、何度 だってあった。
それでも、めぐり会い、ここまで共に生きることを選択してきたから、あの頃とはまた違った 見える美しい世界もある。
そして、このご夫婦だけではなく、どんな夫婦にも 素敵な愛のストーリーがある。
この地球に暮らす 77億人の中から 巡り会えた奇跡を、そしてまた 巡り会える奇跡を、 信じてみませんか?
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